日本若者協議会では、将来視点で行動する”若者のミカタ議員”を2030年までに日本全国で4000人誕生させることを目的に、「若者立候補育成プロジェクト2030」を実施していますが、2023年に行われる統一地方選挙で、若者が望む政策の実現を目指す若者(39歳以下)を、若者のミカタ立候補予定者として認定し、当選に向けて支援したいと考えています。
現時点で認定している「若者のミカタ立候補予定者」は、下記になります。https://youthconference.jp/archives/6297/
今回は、日本共産党から、広島市議選に出馬予定の中村たかえさんのインタビューを紹介します!
インタビューは、2023年2月中旬に行いました。
中村たかえさんプロフィール
1985年生まれ。広島市南区出身。2009年広島経済大学卒業後、広島共立病院に勤務。その後、日本民主青年同盟で、広島県の責任者を務める。現在、党安佐南区市政対策委員長。
————どうして政治家を目指されたんですか?
実は最初から 私は政治家になるとは思っていませんでした。民青同盟という青年団体で、若い世代の実態調査を集めた声を行政に届ける活動をしてきました。また広島で生まれた被曝3世というバックグラウンドから平和活動にも携わってきました。こうした活動の過程で、「議員は若い人の声を本当に聞いていない」「若い人の声を本当にこの人たちに託せるのか」と疑問を持つようになりました。
そう考えていた最中、日本共産党の議員としてぜひ働いてもらえないかと声をいただき、一歩を踏み出しました。やむにやまれぬ思いで懸命に発する声をしっかり議会に繋いでいく役割を担いたいと思っています。
————これまでの様々な活動の中でどのような声を届けてきたのでしょうか。その延長線上でどのような政策を訴えていきたいと考えていますでしょうか。
今でも印象に残っているのは大学の学費についてです。国公立であったとしても大変な負担になっています。「家庭の事情でこの学校に通うことが厳しい」「学ぶ権利を保障してほしい」と語る学生さんが非常に多くいました。
また街頭アンケートで「政治に期待することなんですか?」と聞いた時、ジェンダー平等を実現して欲しいと答えた人がいました。「自分は同性愛者だけれども、理解されなくて苦しんだ」と仰っていました。
コロナ禍が始まった直後に緊急で青年の生活実態調査も行いました。学生さんも含めた非正規アルバイトで生計を立てている人の収入が途絶えて苦しいと言っている方もいました。こうした声を全国の民青同盟の仲間とともに集めて広島県の労働局に届ける活動もしました。局の担当者も「若い人の実態が掴めなかったのでありがたい」と言っていました。
こうした取り組みが私の基礎になっています。若者、子育て世代、もちろん年金をもらっている方を含め色々な世代の方の話を聞いてきました。
今は広島市の放課後児童クラブ(学童保育)について取り組んでいます。広島市では4月から学童保育の利用が有料化します。有料化することで「子どもを本当に通わせることができるのか?」と不安を吐露する保護者の方に多く出会いました。実際に困っている方の声を行政に届けて、有料化の再考を求めています。こどもが多くいる家庭では学校給食費も負担になっています。給食費ぐらいは0にしようと広島市政に届けていき、実現したいと思っています。
————様々な政策に精力的に取り組まれてきたんですね!こうした若い声を代弁する議員が議会に入っていく良さをご自身でどのように感じていますか?
もちろん実際に議員として頑張られている方も決して若い人を軽視しているわけではないと思います。ただ年齢が上であったり、身近に声を届けてくれる若い人がいないのか、今の若い人の生活動向を正しく認識していません。ややもすれば「どうせ若い人なんて政治興味ないんでしょう?」と諦めがちになっています。
私が議会にいき、若い人たちの生活実態を議員として委員会や本会議で公表し、議事録に残すことで若い世代を考えた意思決定になっていくと思います。
————中村さんは日本共産党に所属されていると思います。こうした政策を訴えて実現する上で日本共産党の良さを教えてください。
日本共産党の人たちは、若い人の声を集めて実際に行政に届け制度を改善させる取り組みをずっと行ってきました。私たちの活動が社会を変える力になると確信を持つことができたのは、日本共産党の活動を見てきたからこそです。広島では中学校の全員給食も粘り強い活動で実現できました。核兵器禁止条約も被爆者や多くの市民の声で実現することができました。声を届ければ政治や社会を変えることができるという確信を日本共産党の人たちは積み上げてきましたし、私自身も政治家として成長できたという実感を持つことができました。
また日本共産党は「ひとりひとりが自由に伸びやかに生きられる」社会を目指しています。働く時間を減らし、自分たちの能力を最大限活かしていける社会を私も目指していますし、日本共産党の1人として頑張っていこうと強く思っています。
————次に政策面についてもお伺いします。HPでは「子供と学生が安心して学べる教育と支援」や「安心して暮らし続けられる地域づくり」「ジェンダー平等の広島市へ」などを訴えています。他の候補者が訴えていない「平和文化都市にふさわしい公共施設の整備」を訴えていますが、この辺りも詳しく教えてください。
実は広島市が市立の中央図書館を建て替えて商業施設内に移転することを計画しています。実際に活動されてる市民の声聞かずに急に決定してしまいました。私たちは「中央図書館問題」と呼んでいます。
移転先の決め方、その図書館のあり方を考えても問題だらけです。市民の声を無視して進めようとしていることに疑問を抱いています。平和都市・広島にとってどのような図書館が適切か議論を進めていきたいと考えています。
また少子高齢化に伴い。若い人が無料で使える「青少年センター」も規模を縮小する計画があります。演劇や自主サークルバンドの練習をすることができ、新しいコミュニティが生まれる拠点でもあります。平和文化都市を築く上で若い人を大事にする公共施設の整備は重要であると思います。
————今後、どのように政策の実現に向けて動いていきたいと考えていますか。
私は日本国憲法に基づき、1人1人の権利を大事にするための政策を公約として訴えています。それら全てに取り組んでいくことはもちろん、市役所で働く人や地域の現場の声をしっかり聞いていきたいと思います。若い人の生活スタイルは時代によって変動します。若い人が声をあげないからではなく、政治家が現場に行って、一緒に悩みに寄り添うことが重要であると思います。言語化できない悩みであっても、一緒にその悩みを言葉にする作業を一緒に進め、広島市政に反映していきたいと思います。